藤崎わさび園さんの商品一覧
100年を超えて愛される登別温泉の技と味を堪能してください
藤崎わさび園 四代目 藤崎一夫さん
もくもくと立ち昇る湯けむりと立ち込める温泉の匂い。
こんこんと湧き出るオロフレ山系の清流。
美しいわさび田で育つ本わさび。
登別温泉には永い間変わることのない景色があります。
江戸時代に発見されて以来、多くの人が暮らし、訪れてきたこの場所に脈々と受け継がれてきた風景の一つが北海道には珍しい本わさびが栽培されているわさび田です。
登別温泉には百年を超え、四代続く一子相伝の手造りの技があります。
藤崎わさび園が本わさびの栽培を始めたのは大正4年(1915年)。
令和となり、現在は四代目の藤崎一夫さんと三代目の父・信雄さんがわさび田を守っています。
世代を超え、初代・虎太郎さんの時代から変わらずに作っているのが「わさび漬」です。
「製法は昔から変わらず手造りです。味も変わっていません。もし変わったとしたらうちの常連さんが真っ先にどうしたんだ?って言ってくるでしょうね。それくらいみなさんに愛されているんです。」
柔らかい物腰の藤崎一夫さんは優しくそう説明してくれました。
本わさびを塩と酒粕をさらに熟成させた諸白粕(もろはくかす)に漬けたものがわさび漬ですが、その造り方は一子相伝です。
季節や造るときの温度や湿度、さらには混ぜ合わせるときの手の感覚などで味を決めているそうです。
「親父と俺では若干、味が変わりますよ。同じ造り方してても毎日違うし、しょっぱさとか塩加減とか微妙に違ってきます。その手造りの味を楽しんで欲しいです。」
初代・虎太郎さんの時代からの「わさび漬」を守りながら、父・信雄さんは、本わさびの新芽と昆布の佃煮を混ぜた「わさび昆布」、白醤油で新芽と茎を漬け込んだ「鬼漬け」を生み出しました。
同じように伝統を受け継ぎながら四代目の一夫さんは、創業100周年を迎えた平成27年(2015年)に「本わさびクリームチーズ」を世に出し、その後も新商品「わさび味噌」を発売しています。
これまで藤崎わさび園を愛してくれた人のために昔ながらの味を守り、これから出会う人のために新しい味を創っていく。
飽くなき探究心と食べる人へのおもてなしの心。
藤崎わさび園が永く続いている理由は、藤崎家の精神なのだろう。
以前、父・信雄さんにお話を伺ったときに、一度だけたくさんの注文に応えられるようにと長持ちするような作り方をしてみたことがあると話してくれた。結果、お客さんから味が違うと言われ、すぐにこれまで通りのやり方に戻したと言っていた。
藤崎わさび園には、伝統が作り上げたお客さんが求める味がある。
その味のために一子相伝の技は続いていく。
そうか、この味を知っている限り、藤崎わさび園は続いていくんだ。
永い歴史の一部に自分も入っているのかもしれない、とうれしくなった。
さてコロナがおさまったら登別温泉に行って、お土産にわさび漬を買ってこよう。
もくもくと立ち昇る湯けむりと立ち込める温泉の匂い。
こんこんと湧き出るオロフレ山系の清流。
美しいわさび田で育つ本わさび。
登別温泉には永い間変わることのない景色があります。
江戸時代に発見されて以来、多くの人が暮らし、訪れてきたこの場所に脈々と受け継がれてきた風景の一つが北海道には珍しい本わさびが栽培されているわさび田です。
登別温泉には百年を超え、四代続く一子相伝の手造りの技があります。
藤崎わさび園が本わさびの栽培を始めたのは大正4年(1915年)。
令和となり、現在は四代目の藤崎一夫さんと三代目の父・信雄さんがわさび田を守っています。
世代を超え、初代・虎太郎さんの時代から変わらずに作っているのが「わさび漬」です。
「製法は昔から変わらず手造りです。味も変わっていません。もし変わったとしたらうちの常連さんが真っ先にどうしたんだ?って言ってくるでしょうね。それくらいみなさんに愛されているんです。」
柔らかい物腰の藤崎一夫さんは優しくそう説明してくれました。
本わさびを塩と酒粕をさらに熟成させた諸白粕(もろはくかす)に漬けたものがわさび漬ですが、その造り方は一子相伝です。
季節や造るときの温度や湿度、さらには混ぜ合わせるときの手の感覚などで味を決めているそうです。
「親父と俺では若干、味が変わりますよ。同じ造り方してても毎日違うし、しょっぱさとか塩加減とか微妙に違ってきます。その手造りの味を楽しんで欲しいです。」
初代・虎太郎さんの時代からの「わさび漬」を守りながら、父・信雄さんは、本わさびの新芽と昆布の佃煮を混ぜた「わさび昆布」、白醤油で新芽と茎を漬け込んだ「鬼漬け」を生み出しました。
同じように伝統を受け継ぎながら四代目の一夫さんは、創業100周年を迎えた平成27年(2015年)に「本わさびクリームチーズ」を世に出し、その後も新商品「わさび味噌」を発売しています。
これまで藤崎わさび園を愛してくれた人のために昔ながらの味を守り、これから出会う人のために新しい味を創っていく。
飽くなき探究心と食べる人へのおもてなしの心。
藤崎わさび園が永く続いている理由は、藤崎家の精神なのだろう。
以前、父・信雄さんにお話を伺ったときに、一度だけたくさんの注文に応えられるようにと長持ちするような作り方をしてみたことがあると話してくれた。結果、お客さんから味が違うと言われ、すぐにこれまで通りのやり方に戻したと言っていた。
藤崎わさび園には、伝統が作り上げたお客さんが求める味がある。
その味のために一子相伝の技は続いていく。
そうか、この味を知っている限り、藤崎わさび園は続いていくんだ。
永い歴史の一部に自分も入っているのかもしれない、とうれしくなった。
さてコロナがおさまったら登別温泉に行って、お土産にわさび漬を買ってこよう。
構成・文 山口圭
藤崎わさび園
お名前 | 藤崎一夫さん |
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住所 | 〒059-0551 登別市登別温泉町49 |
TEL | 0143-84-2017 |